自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する中学1年のA生徒について、通常の学級の中で特別支援学級担任や合理的配慮協力員が連携してできる支援についてまとめた事例である。A生徒は、小学2年から特別支援学級に在籍しており、コミュニケーションの取り方や認知面に課題があり、対人関係における社会的適応力や体験不足による適応の困難さが認められる。これまでに専門的な機関で発達検査を受けたことはないが、支援学級担任が保護者と連携して指導・支援を行っている。特に、新しいことへの取組に対して、A生徒の負担を軽減しながら、経験を増やしていくことに取り組んだ。 合理的配慮協力員は、A生徒に対して、定期的に観察と的確な助言や支援を行っている。授業の様子や実態をその都度、学級担任や支援員と情報共有して記録を残し、定期的に支援の方法を検討する会議を開いている。 |