事例タイトル
【7】聴覚障害生徒が得意なことを活かして交流及び共同学習に参加した事例
事例の概要
A生徒は、特別支援学校(聴覚障害)(以下、「B特別支援学校」と言う。)高等部2年生である。A生徒は、感音性難聴(右:人工内耳)を有し、聴覚活用と発話でコミュニケーションをすることもできるが、同校では手話を併用している。しかし、B特別支援学校以外の人とのコミュニケーションはスムーズにできない現状がある。各教科ともに学年相応の学習ができ、パソコンに詳しく、次期の生徒会長として選出もされている。
本事例は、A生徒が得意なことを活かしてC高等学校の授業に参加した交流及び共同学習の事例である。
交流及び共同学習におけるA生徒の課題は「遠慮せずに、自ら必要な支援や情報保障を求める力を伸ばすこと」である。各授業において、A生徒と他の生徒が筆談アプリによってコミュニケーションを図ることが自然に行われている。また、授業の中で大型テレビを活用するなど、A生徒や他の生徒にとって情報を得やすい工夫などを行った。生徒同士がコミュニケーションを図る時に、できるだけ教員が介入し過ぎず、生徒同士の話し合いや主体的な活動を大切にすることで、A生徒が課題を克服しやすい、自然な場面を作れるよう配慮した。このことにより、必要な支援や情報保障、コミュニケーションを図る上で配慮して欲しいことを自ら伝えられるようになってきた。
在籍状況
特別支援学校(高等部)
学年
高2