事例タイトル
【9】日々の学習や生活の積み重ねの中で、人とのやりとりが少しずつ良好になったADHDと知的障害のある生徒の事例
事例の概要
本事例は、通常の学級に在籍する中学1年生のA生徒の事例である。A生徒はADHDと知的障害を併せ有している。保護者の「通常の学級で学校生活を送らせたい。自分のとった言動の何が問題なのか、何がおかしいのか等を通常の学級で学ばせたい。」との願いと、A生徒の「大勢の中で生活したい。学習したい。」との思いをもって中学校へ入学してきた。表情は明るく、他の生徒と話すことが大好きであるが、相手との距離感がつかめず、こだわりもあるため、些細(ささい)なことから他の生徒とトラブルになることが多い。学習面では、授業の内容がほぼ理解できない現状で、筆記用具も用意せずに、事前に準備する物もそろっていない様子がみられた。
A生徒が少しでも授業内容を理解し、学習への意欲を高めることを第一に考え、カードによる視覚的支援で行動の調整を図ったり、自分で目標を決めて実行させたりするなど合理的配慮の内容を検討し、支援体制を整えて実施している。
在籍状況
中学校(通常の学級)
学年
中1
障害種
知的障害, ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
コミュニケーション、視覚的支援、授業改善
事例ファイル
備考1
備考2
備考3