事例タイトル
【11】知的障害特別支援学級に在籍する小学6年の児童に対して、自己肯定感を高めるため、人との関わりのスキル獲得と得意なことに取り組ませた事例
事例の概要
知的障害特別支援学級に在籍する知的障害とADHDを併せ有するA児(小学6年生)が、自己肯定感を少しずつ高めていった事例である。
A児は語彙の少なさに加え、相手の気持ちをくみ取ることが苦手であり、文章の内容や教員、他の児童との会話の内容を十分に理解できていない。そのため、交流学級の児童ともっと仲良くなりたいと思ってはいるものの、自信のなさから関わりをもとうとしなかった。また、A児は双子の姉と比較されることにより、自己肯定感が低かった。
そこで、教室環境を整備したり、A児の成長を保護者に知らせ、家庭でも褒めてもらったりすることで、安心できる場や称賛される場を確保した。その上で、ソーシャルスキルトレーニング(以下、「SST」と言う。)を取り入れたり、特別支援学級の児童と遊ぶ環境を設定したりして、具体的な体験や人との関わりの中で有効なスキルを身に付けられるよう配慮した。また、A児が興味のあることを授業に取り入れ、達成感や自信をもたせる場面を増やした。これらを通して、A児が自信をもって生き生きと過ごす様子が見られるようになってきた。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小6
障害種
知的障害, ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
コミュニケーション、自己肯定感、SST、ICF
事例ファイル
備考1
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