事例タイトル
【20】自傷行為や他害行為のある幼児に対して、地域のネットワークを活かして支援を進めた事例
事例の概要
A児は、B幼稚園の年少クラスに在籍している。納得できない事があると自傷行為が見られ、他の園児に対する他害行為も見られる。また、絵本の読み聞かせや集団で話を聞く時間に教室を走り回ったり、ルールの理解が難しく、他の園児とのトラブルも絶えなかったりする状況であった。
B幼稚園は、C特別支援学校の特別支援教育コーディネーターによる巡回相談を定期的に活用している。保護者は、A児の幼稚園での運動会の様子を参観して、落ち着きのない行動が気になり、発達相談を行っているB幼稚園のあるD市の母子保健課に電話相談をした。その結果、B幼稚園とC特別支援学校の特別支援教育コーディネーターだけではなく、D市の保健センターの保健師も加わって地域のネットワークを形成し、A児への合理的配慮について検討した。
検討を受けて、B幼稚園以外の学びの場として、地域の児童発達支援事業所を週1回程度利用することとなった。まだ、他の園児とのトラブルも見られるが、全体に対する説明を個別に説明したり、言葉による説明だけではなく、教師が動作で見本を示すなど視覚的な支援をしたりすることで、落ち着いた様子が見られるようになってきている。
在籍状況
幼稚園
学年
年少
障害種
ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
乳幼児の発達支援事業、保健センター、保健師、ネットワークの形成、特別支援教育コーディネーター、児童発達支援事業所
事例ファイル
備考1
備考2
備考3