事例タイトル
【22】自閉症スペクトラムの小学4年生の児童に対して、学習量の調整と特性に対する配慮によって学習への意欲を高めた事例
事例の概要
本件は、A小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する4年生の自閉症スペクトラムのあるB児について、学習量の調整と特性に対する配慮を行った事例である。
B児は、注意集中の時間が短く、できないと思うと意欲が低下する。一度に多くのことを処理することが苦手で、話の一部だけを聞いて反応し、適切な行動がとりにくい。また、書くことや、物を片付けることも苦手である。
B児への支援に当たっては、関係機関と連携をとり、保護者と合意形成を図りながら、個別の教育支援計画と個別の指導計画を作成した。さらに、交流学級の担任とB児の特性について共通理解を図り、合理的配慮を検討した。具体的には、教科学習においては、一時間の学習の流れを明示して見通しをもたせたり、ノートに書く量を調節したりした。また、授業の途中経過を確認し、学習に集中できない時は深呼吸をするなどして気分転換を図ったり、B児を理解してくれる児童と同じグループにしたりするなどの配慮を行った。これらの結果、以前と比較して意欲的に学習を継続できるようになってきた。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小4
障害種
自閉症
キーワード
自閉症スペクトラム、注意集中、ソーシャルスキルトレーニング、ワーキングメモリー、聴覚過敏
事例ファイル
備考1
備考2
備考3