事例タイトル
【26】特別支援学級の小学校4年の児童に対し、視覚的に分かりやすくした支援を行うことによって、安定した学校生活を送れるようにした取組
事例の概要
A児は、B小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する4年生である。算数と自立活動以外は交流及び共同学習で通常の学級で学習している。
A児は情緒障害の傾向があり、特別支援学級に在籍する以前は、学習に対して前向きに取り組もうとする反面、算数の学習や生活面で、自分の思い通りにならないとストレスからイライラしてしまい、教室で突然大声を出してパニックになってしまう様子が見られていた。特別支援学級での学習では、いつでも九九を確認できるように九九表を手元に置きながら問題を解いたり、マス目の大きい計算専用プリントを用意したりして、自分の力で学習できる機会を作ってきた。また、ゲームに負けるといつまでも悔しがり、気持ちのコントロールが難しい場面が交流学級でよくみられた。そのため、特別支援学級では少人数で、はっきりしたルールの中で気持ちよくゲームに参加ができる体験を積み重ねてきた。
その結果、少人数では自分の気持ちを落ち着いて話し、穏やかに学習や自立活動に取り組む事ができるようになり、徐々に気持ちの安定した学校生活を送ることができるようになってきた。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小4