事例タイトル
【31】ADHDの高校3年生に対して進路指導と関連付けながら、場に応じた言葉遣いや話を聞く態度を身に付けるための合理的配慮を行った事例
事例の概要
A生徒は、B高等学校普通科に在籍する3年生である。小学生の時に注意欠陥多動性障害(ADHD)及び学習障害(LD)の診断を受けており、授業中に廊下に飛び出すなど、衝動的な行動を取ることがあった。高校入学後は、外に飛び出すなどの行動はなくなったものの、集中して人の話を聞くことができず、不適切な行動を取ることが多い。
3年時に実施したA生徒と保護者との面談の中で、場や状況に応じた言葉遣いや、人の話を聞く態度や姿勢に対する支援の希望が出された。また、当初は、就職希望だったが、3年生の1学期に高等職業専門校進学へと進路変更を行った。
これらを踏まえ、週1時間のソーシャル・スキルトレーニング(以下、「SST」という。)を行い、コミュニケーションスキル向上を目指した。また、エゴグラムを活用した自己分析をもとに受験指導に取り組んだ。さらに、個別の教育支援計画等も全教員で共有した。その他にも、各学年で実施するインターンシップの事前指導において、場に応じた言葉遣いの模範を示し、繰り返し練習する機会を設けた。その結果、A生徒は学習意欲が増し、自信を付けることができた。希望していた進学先にも合格することができた。
在籍状況
高等学校
学年
高3
障害種
LD(学習障害), ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、ソーシャル・スキルトレーニング(SST)、進路指導、エゴグラム
事例ファイル
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