事例タイトル
【32】集団への適応が困難な小学2年生の児童に対して、工夫した教材を提供しながら、ペア学習やグループ学習を取り入れた実践事例
事例の概要
B小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍している2年生のA児が、通常の学級での交流及び共同学習を行っている事例である。A児は、語彙が少なく、一語文で話すことが多い。うまく気持ちが伝わらず、途中であきらめたり、その後の学習に取りかかれなかったりすることがある。学年相応の学習が可能であるが、字の形を整えることが難しかったり、読み飛ばしがあったりする。鉛筆も握り持ちして書くことが多い。
保護者と合意形成を図りながら、個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成し、評価・修正をしながら指導・支援を行った。ビジョントレーニングや聞き取り学習、ソーシャルスキルトレーニング、具体物を使った数の学習などを行った。
さらに、交流及び共同学習では、交流学級担任も含めた学年集団で研究会を設け、A児の特性を把握し、適切な合理的配慮について検討した。特に算数科に重点をおいて取り組み、ぺア学習やグループ学習を取り入れ、小集団の中で安心して発言することができるようにした。また、三角鉛筆の使用、座席配置の配慮、ワークシートやヒントカードの利用、具体物を使った教材の工夫などを行い、A児が学習に意欲的に取り組めるようにした。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小2
障害種
情緒障害, ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
ペア学習、グループ学習、ソーシャルスキルトレーニング
事例ファイル
備考1
備考2
備考3