事例タイトル
【34】不登校であった中学2年生の生徒が通級による指導を活用することによって、在籍学級への復帰を目指した支援の事例
事例の概要
A生徒は、B中学校の通常の学級に在籍し、通級による指導を受ける中学2年生である。家庭環境が複雑で、小学生のころから不登校状態が続いていた。A生徒は、集団活動の経験も少なく、対人関係や集団参加に不安の強さがうかがえた。
A生徒が中学校に就学するに当たり、保護者から「少人数の場面であれば、登校できるかもしれない。」との申出があった。不登校が続いていたこと、検査により認知のアンバランスがみられること、小学校段階の学習が定着していないことから、A生徒は通級による指導を受けることとなり、その結果、不安や緊張が低減し、徐々に登校できる日数も増えてきた。
本事例の成果としては、A生徒は通級による指導を通して教員との信頼関係を築き、自立活動の指導を行い、基礎的な学習を定着させることによってA生徒の自信を回復することができた。現在では、通常の学級で授業を受け、合唱コンクールなどの行事にも参加ができるようになっている。
在籍状況
中学校(通常の学級・通級による指導)
学年
中2