事例タイトル
【39】ADHDのある小学4年生の児童が、通級による指導において、苦手であるひらがなの習得を目指すための合理的配慮に関する事例
事例の概要
A児は、通常の学級に在籍する、注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉的な傾向を併せ有するB小学校に在籍する4年生である。小学2年生から通級による指導を受け、通常の学級でも合理的配慮の提供を受けている。
A児は、他の児童とトラブルになることが多く、学習面では、読み書きへの困難を抱えている。小学2年生の5月より、通級による指導で個別の指導を受けるようになった。通級による指導では、専門性のある教員が、ひらがな文字の獲得、言語力を伸ばす指導と、自己をコントロールする力を養う指導を行っている。通常の学級では、他の児童とトラブルが生じた場合には、A児からじっくり話を聞き、A児にも納得できる結論を導きだすように指導・支援している。学習面では、漢字にルビをふる、音楽のリコーダーの学習では楽譜を変える等の変更を行い、「できる・わかる」を感じ、達成感をもつことができるように配慮を行った。
その結果、A児は他の児童とのトラブルが少なくなった。また、自らクールダウンする場所に行き、自分の気持ちを鎮める様子がみられるようになった。学習面でも達成感が味わえる経験を通して、意欲的に取り組む場面が多くみられる。
在籍状況
小学校(通常の学級)
学年
小4
障害種
ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
注意欠陥多動性障害(ADHD)、自己コントロール、クールダウン
事例ファイル
備考1
備考2
備考3