事例タイトル
【54】通常の学級に在籍する場面緘黙症と自閉症スペクトラム傾向がある小学6年生の児童への合理的配慮の提供事例
事例の概要
通常の学級に在籍する場面緘黙症と自閉症スペクトラムの傾向があるA児(小学6年生)が、在籍するB小学校の通級による指導を受け、保護者との連携を図りながら合理的配慮を提供した事例である。
A児は、小学3年生時から日々の学習活動で発言する様子が見られず全体の場で話せない、固まる様子が見られるようになり、通級による指導が開始された。そこで、担任と保護者がA児の課題を共有するために連絡帳でA児の一日の様子を伝え合い、合理的配慮の提供についての協議を行い、その都度合意形成を図ってきた。
A児への支援については、学習理解を促すために、授業の始めにめあてや学習内容を提示し授業に見通しをもたせるように、担任とやりとりをする「毎日3行日記」を行い、その中でA児の思いや考えを汲み取り、学習の振り返りを行っている。
このような取組を続けることで、A児は安心感を持って学習に向かう姿が多く見られるようになったり、自分の思いや考えを表出したり、学習を振り返ることが徐々にできるようになってきている。
在籍状況
小学校(通常の学級・通級による指導)
学年
小6