事例タイトル
【55】特別支援学級に在籍する情緒障害のある中学1年生の生徒に対する通常の学級での支援事例
事例の概要
A生徒はB中学校の特別支援学級に在籍する、情緒障害のある中学1年生である。本事例は、通常の学級の中で、支援学級担任や合理的配慮協力員が連携して行った支援についての事例である。
A生徒は、小学2年生から特別支援学級に在籍しており、対人関係における社会的適応力や体験不足による適応の困難さが認められ、コミュニケーションの取り方や認知面に課題がある。交流及び共同学習で通常の学級で学習することが多いが、国語や数学、英語は通常の学級の中で特別支援学級担任が個別対応している。
A生徒は、準備物や宿題の意識が希薄なため、その都度付箋を付け生活ノート(生徒が所有する手帳)に記入している。宿題は学習が進み、難しくなるにつれ、提出が遅れ気味である。そこで、B中学校に配置された合理的配慮協力員とA生徒への支援に関する協議を行い、A生徒への支援を行ってきた。
その結果、A生徒は、大型テレビを活用するなど、教材を視覚化することで学習がしやすくなり、「提出物チェック表」を用いることで提出物が期限に間に合うことが多くなり、忘れ物も徐々に減ってきている。また、学習への達成感も持てるようになってきている。
在籍状況
中学校(特別支援学級)
学年
中1