事例タイトル
【3】人工内耳を装着した5年生児童に対して、発音の指導及び感情の調整に関する指導を行った事例
事例の概要
A児は、小学校5年生で通常の学級に在籍している。難聴で左右の耳に人工内耳を装着しており、言語障害通級指導教室において指導を受けている。
自分の感情をコントロールすることができず、周りの人たちの言動にすぐにいらいらする。また、自分の気持ちをうまく表現できずに感情を露わにすることが多い。そのような時は場所を変え、担任や特別支援教育支援員が落ち着くまでそばにいて話を聞き、A児の気持ちの安定を図っている。
教員の指示や学習の理解はよくでき、気持ちが落ち着いた状態であれば、集中して学習に取り組んでいるが、会話の中で、発音の誤りや不明瞭な話し方が見られる。
落ち着いた学習環境作りや、自分や相手の気持ちをメモに記し、視覚的に整理する手法により、当初は1人で休憩時間を過ごすことが多かったが、最近は、他の児童と遊び等で楽しむことができるようになってきた。また、発音についても舌や唇の操作がうまくなり、聞き取りやすくなってきた。
在籍状況
小学校(通常の学級・通級による指導)
学年
小5
障害種
聴覚障害
キーワード
言語の不明瞭さ、気持ちの切替え、意思疎通の困難さ、人工内耳、全体指示聞き取りの困難さ、保護者との連携
事例ファイル
備考1
備考2
備考3