事例タイトル
【59】書字の困難さ、自閉傾向のある小学6年生の児童への通級による指導を活用した合理的配慮の事例
事例の概要
通常の学級に在籍し、通級による指導を活用する小学6年生のA児の事例である。診断はないが、書字の困難さ、自閉傾向がある。理解がゆっくりで学力が定着しにくく、板書を写すだけでせいいっぱいとなる。気持ちの折り合いをつけにくく、興奮がなかなか収まらないこともある。独語のつぶやきが多く、思考を言語化してしまい、場に合わない発言をして、他の児童とのトラブルに発展することもある。学びの場としては、支援員のいる通常の学級、習熟度別少人数授業(算数)(10人未満)、通級による指導(個別)を週2時間と、通級による指導(グループ)を確保している。それぞれの学びの場の教員が役割分担して、生活面では他児とかかわるための適切なソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)や言葉の使い方の獲得に向けた指導を、学習面では見通しを立てて取り組み、教科の学びを深める指導を行ってきた。通常の学級や習熟度別少人数授業(算数)で、他児とかかわる場面も増え、生活面・学習面の双方で、A児が落ち着いてきたと感じられる。
在籍状況
小学校(通常の学級・通級による指導)
学年
小6
障害種
LD(学習障害)
キーワード
書字の困難さ、自閉傾向、通級による指導、スクールカウンセラー、ソーシャルスキルトレーニング、独語(つぶやき)
事例ファイル
備考1
備考2
備考3