事例タイトル
【60】LD傾向のある小学6年生の児童へ音声教材等による読み上げを活用し、学習に取り組んだ合理的配慮の事例
事例の概要
A児は通常の学級に在籍している小学6年生で、知的な遅れはないがLD傾向がみられる児童である。他の児童とかかわることはできるが語彙が少なく、会話に多少の違和感を覚えることがある。学習面においては数的な概念が定着していないせいか、数字の入った文章の理解や文章読解が苦手である。漢字の書き取りにおいて大体は習得しているが、細部の誤りがある。ノートは丁寧に板書を写しているが時間がかかり、書く・聞く・理解する等同時処理ができず学習に遅れが生じている。A児は学習意欲があり、本人の希望もあり朝学習や放課後学習を通じて、個別の学習支援を行っている。算数は時間をかけて計算問題を解くことができるが、文章題になると取り組むことができなくなる。そこで音声教材等を活用し、問題文を読み上げ、解説することによって問題を解くことができるようになった。中学校進学に向けて引継ぎをスムーズに行っていくために中学校区において合同の研修を行い、配慮を必要とする児童の心理的な理解を深めた。
在籍状況
小学校(通常の学級)
学年
小6