事例タイトル
【63】自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍している小学5年生の児童に対する合理的配慮の事例
事例の概要
A児は自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍している、小学5年生の児童である。高機能広汎性発達障害(幼少期は自閉症の診断であった)の診断を受けている。知的な遅れは見られず、学力はほぼ平均である。特性として思い込みの強さ、物や人へのこだわり、人との適切なかかわりに課題が見られると共に、嫌なことがあったりかっとなったりすると、すぐに大声を出したり相手に手を出したりする。
小学1年生から特別支援学級に在籍しており、現在まで「個別の教育支援計画」・「個別の指導計画」の作成、活用を通して、長期目標を立て継続的な指導を受けてきている。合理的配慮の合意形成に向けて、保護者からはできるだけ多くの時間を交流学級で過ごさせて欲しいこと、日々の経験の中で人との関わり方を学んでほしいことが挙げられた。学校側からは、書字の困難さ(板書をノートに書き写すこと)への対応、心理検査結果から得られた認知特性に応じた指導や支援の工夫、人との適切な関わり方への指導に取り組んで行く必要があることを確認した。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小5
障害種
自閉症
キーワード
高機能広汎性発達障害、自閉症・情緒障害特別支援学級、心理的な安定、パニック、人間関係の形成、書字困難、周囲の理解
事例ファイル
備考1
備考2
備考3