事例タイトル
【66】学級担任と通級による指導担当教員との連携を密にして、小学4年生のA児の学習環境を整えた事例
事例の概要
通常の学級に在籍する自閉的傾向のある小学4年生のA児が通級による指導を受けながら学習を行っている事例である。A児は、学習課題に取り組もうとしても何から取り組んだらいいのかが分からないと言った様子が多くみられた。そのため、A児が落ち着いて学習活動に取り組むためには、視覚的支援や明確な指示などの手がかりが必要と考え、マスの大きさを拡大したり、補助線を入れたり、朝の準備カードの作成などを行った。また、A児が見通しをもって授業に取り組めるように、黒板に活動の流れを書いて説明したり、指示が届きやすいように、座席の位置を工夫したりして、A児の自尊心を傷付けないように配慮した。また、生活面では身の回りの整頓が苦手なため、整理整頓がしやすいように身の回りのものを用具袋を使って整頓させるなどの工夫をした。その結果、自分のできることが増えるにつれ、自信をもって学習課題に取り組むことができるようになってきた。
在籍状況
小学校(通常の学級)
学年
小4