事例タイトル
【68】自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害の診断を受けている小学1年の児童への小学校に慣れるための支援
事例の概要
A児は、B小学校の情緒障害特別支援学級に在籍する小学1年である。A児は、保育園年長児の時に自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害の診断を受けている。保育園の時から集団行動が苦手で、自分の気に入る活動以外はじっとしていることが困難な様子が見られた。また、小学校に入学してからは、全校児童が参加する集会等に出ることは不安と恐怖が大きく、その場所に行くことができなかった。
そこで、A児に対して、臨床発達心理士等を交えてケース会議を定期的に行い、支援の方法等を検討した。そして、A児が環境の変化に対応できることを目指し、教師や様々な人との人間関係を築くことや、学校が楽しい場所であることを伝えるようにしてきた。A児は、入学当初こそ不安感や音、大勢の児童に対する恐怖感をもっていたが、徐々に小学校に慣れてきている。時々、A児の恐怖感や不安感が見られることもあるが、担任との人間関係が築かれ、大きなパニックを起こしたり、感情の乱れが長引いたりすることもなくなってきている。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小1
障害種
ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、聴覚過敏、就学、視覚的な提示、ケース会議
事例ファイル
備考1
備考2
備考3