事例タイトル
【74】ADHDの診断がある中学3年の生徒に対して、見通しを持たせたり、自分の行動を考えさせたりする指導を行い、学習面・生活面において改善がみられた事例
事例の概要
A生徒は、B中学校の通常の学級に在籍する中学3年の生徒である。保育園年長児より、ことばの遅れと落ち着きのなさが確認されており、小学6年まで、ことばの教室で通級による指導を受けていた。ADHDの診断があり、注意散漫で、集団場面では、自分の思い通りに活動が進まないと話合いに参加しないことがある。文章の読解や作文など自分の考えをまとめて順序立てて書くことも苦手である。相手の気持ちが読み取れず、他の生徒とトラブルになることもある。
そこで、A生徒が課題に集中できない時は、理解を確かめた上で見通しを持たせる声掛けを行ったり、周囲とA生徒のやりとりが生まれるように促したり、A生徒がとった行動を指導するのではなく、なぜそうなったのかじっくりと聞き、今後どうするべきかを整理しながら、A生徒に考えさせる指導を行った。
その結果、生活面では他の生徒とのトラブルがほとんどなくなり、学習面では、落ち着いて取り組むことができるようになり、グループ学習や話合いでも、他の生徒の話を聞きながら、自分の意見もしっかりと答えられる力がついてきている。
在籍状況
中学校(通常の学級)
学年
中3
障害種
ADHD(注意欠陥多動性障害)
キーワード
ADHD、見通し、気持ちの切り替えと振り返り、コミュニケーション
事例ファイル
備考1
備考2
備考3