事例タイトル
【75】自閉症スペクトラムのある中学2年の生徒に対して、感情のコントロール等の合理的配慮を行った事例
事例の概要
A生徒は、B中学校の自閉症・情緒学級に在籍する自閉症スペクトラムのある中学2年である。A生徒の興味がある教科については、熱心に質問をする様子が見られる。一方で、抽象的な内容や、A生徒にとって価値がないと思える教科には全く興味を示さない。自分の納得できない状況になると、パニックになり授業中でも教室を飛び出すこともある。また、予定の変更に弱く、突発的な時間割の変更等があると対応できず、授業に入れないこともある。気持ちが昂ぶると大きな声で叫ぶため、気持ちの切り替えやコントロールが課題の一つでもある。
B中学校では、A生徒の課題について、担任と保護者が相談して支援を進め、A生徒に対して、見通しの持たせ方、感情コントロール、注意集中、こだわり、対人コミュニケーション等の観点から合理的配慮を提供してきた。
これらの合理的配慮の提供の結果、A生徒は、教室移動に対応できるようになり、気持ちが崩れても、次の学習を考えてクールダウンする時間が短くなった。また、ふり返りの時間を継続したことで少しずつ自分の姿を客観的に捉えられるようにもなってきている。
在籍状況
中学校(特別支援学級)
学年
中2
障害種
自閉症
キーワード
こだわり、パニック、感情のコントロール、見通し、人との関わり、気持ち及び場面の切り替え
事例ファイル
備考1
備考2
備考3