事例タイトル
【76】軽度の知的障害と自閉症スペクトラムを併せ有する小学2年の児童の交流及び共同学習における自己表現や不器用さに対する配慮の事例
事例の概要
A児は軽度の知的障害と自閉症スペクトラムを併せ有する、B小学校の知的障害特別支援学級に在籍する2年生である。本事例は、知的障害特別支援学級に在籍している児童の交流及び共同学習に関するものである。A児は、国語、算数、生活単元学習を特別支援学級で学習し、その他は通常の学級で学習している。A児は、自己表現が苦手で、他の児童の前での発表において「できない」と言って固まってしまっていた。そこで、A児の理解力に合わせて、内容の変更や調整をしながらスモールステップで指導すること、繰り返し練習させることで、「自分はできる」という自信を持たせた上で挑戦させ、成功体験が積み重なるよう取り組んでいる。また、A児には手先の不器用さや、視覚的な形の捉えにくさがあったため、エレクトーンの指導にあたっては、A児が視覚的に捉え易いように作成した楽譜を使用している。そのほかに、A児の自分の思いを文章化することの苦手さには、A児が焦点化して取り組めるような具体的な指示、発問の変更等工夫している。
在籍状況
小学校(特別支援学級)
学年
小2