事例タイトル
【78】自閉的傾向のある幼児に対する外部専門家と連携した合理的配慮の事例
事例の概要
本事例は、自閉的傾向(診断は無し)のあるA児(5歳児、3年保育)の事例である。3歳児クラスでは入園当初より一人遊びを好み、自分の好きなことを黙々と取り組み、友達に対して自分から関わる様子は見られず、クラスに馴染めないようであった。4歳児クラスになると、他の幼児に対して自分から関わろうとする姿は見られなかったが、保育者がA児の好きな絵本や恐竜の話をすると、時々笑顔で答える姿も見られた。しかしながら、周りを気にせず自分のペースで好きなことに取り組む一方で、何事においても周りから遅れがちであった。そこで支援の重点を「姿勢の保持や意欲的に身体を動かして遊べるように運動機能を高めていく」「他の幼児と一緒に関わることの楽しさを知り、自ら関わろうとする」として具体的な合理的配慮を行った。姿勢を保持することが困難であった為、這い這い競争やトランポリン、雑巾掛けやサーキット遊び等を自由遊びの中で取り入れるようにした。また、トランプやカルタ、すごろく等ルールのある遊びを通して友達と自然と関わるように配慮した。
在籍状況
幼稚園
学年
年長