事例タイトル
【33】特別支援学校(病弱)に在籍する自閉症スペクトラム障害のある高等部1年生の生徒のコミュニケーションや自己理解を促す支援と配慮
事例の概要
A生徒は、B特別支援学校(病弱)に在籍する高等部1年の生徒で自閉症スペクトラム障害がある。A生徒は、中学校の通常の学級より入学してきた。知的な遅れはないが、他者とのコミュニケーションがうまくとれず、また対人緊張も非常に強い。不特定多数の集団に属して活動や生活を行うと、過度の不安や緊張などが出現し、他者とコミュニケーションが全く取れなくなり、日課の遂行も難しい。
本件は、A生徒に対して、場に応じた言葉遣いや相手の気持ちを理解する等の他者とのコミュニケーション能力を高めるための個別指導を行った事例である。個別指導では、A生徒ができること、できないこと等を掲示し、視覚的にA生徒が自分の内面や気持ちを理解できるようにし、他者とのコミュニケーションや自己理解を促す支援と配慮を行った。
このような支援等をA生徒に続けた結果、A生徒が中学生のときは不登校気味であったが、今では集団活動にも参加し、生徒同士で関わりをもつことも増え、自分の意見もしっかりと伝えることができるまでになっている。
在籍状況
特別支援学校(高等部)
学年
高1
障害種
病弱・身体虚弱, 自閉症
キーワード
他者とのコミュニケーション、自己理解、自閉症スペクトラム障害
事例ファイル
備考1
備考2
備考3