【68】自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害の診断を受けている小学1年の児童への小学校に慣れるための支援
自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、聴覚過敏、就学、視覚的な提示、ケース会議
【67】広汎性発達障害と自閉症の診断を受けている小学5年のA児への登校支援の取組
【66】学級担任と通級による指導担当教員との連携を密にして、小学4年生のA児の学習環境を整えた事例
通常の学級に在籍する自閉的傾向のある小学4年生のA児が通級による指導を受けながら学習を行っている事例である。A児は、学習課題に取り組もうとしても何から取り組んだらいいのかが分からないと言った様子が多くみられた。そのため、A児が落ち着いて学習活動に取り組むためには、視覚的支援や明確な指示などの手がかりが必要と考え、マスの大きさを拡大したり、補助線を入れたり、朝の準備カードの作成などを行った。また、A児が見通しをもって授業に取り組めるように、黒板に活動の流れを書いて説明したり、指示が届きやすいように、座席の位置を工夫したりして、A児の自尊心を傷付けないように配慮した。また、生活面では身の回りの整頓が苦手なため、整理整頓がしやすいように身の回りのものを用具袋を使って整頓させるなどの工夫をした。その結果、自分のできることが増えるにつれ、自信をもって学習課題に取り組むことができるようになってきた。
【65】自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する中学2年生の生徒への関係機関との連携をベースにした合理的配慮の事例
【64】特別支援学級(知的障害)に在籍する小学4年生の児童の交流及び共同学習における合理的配慮の事例
高機能広汎性発達障害、自閉症・情緒障害特別支援学級、心理的な安定、パニック、人間関係の形成、書字困難、周囲の理解
【62】知的障害特別支援学校高等部の生徒と地域の高等学校の生徒の交流及び共同学習における合理的配慮の事例
【61】自閉症スペクトラム障害のある高校1年生の生徒に対して、自己理解を深めるための合理的配慮を行った事例
自閉症スペクトラム障害、ソーシャルスキルトレーニング、視覚優位、行動の言語化、自己理解、巡回指導員
【60】LD傾向のある小学6年生の児童へ音声教材等による読み上げを活用し、学習に取り組んだ合理的配慮の事例
A児は通常の学級に在籍している小学6年生で、知的な遅れはないがLD傾向がみられる児童である。他の児童とかかわることはできるが語彙が少なく、会話に多少の違和感を覚えることがある。学習面においては数的な概念が定着していないせいか、数字の入った文章の理解や文章読解が苦手である。漢字の書き取りにおいて大体は習得しているが、細部の誤りがある。ノートは丁寧に板書を写しているが時間がかかり、書く・聞く・理解する等同時処理ができず学習に遅れが生じている。A児は学習意欲があり、本人の希望もあり朝学習や放課後学習を通じて、個別の学習支援を行っている。算数は時間をかけて計算問題を解くことができるが、文章題になると取り組むことができなくなる。そこで音声教材等を活用し、問題文を読み上げ、解説することによって問題を解くことができるようになった。中学校進学に向けて引継ぎをスムーズに行っていくために中学校区において合同の研修を行い、配慮を必要とする児童の心理的な理解を深めた。
【59】書字の困難さ、自閉傾向のある小学6年生の児童への通級による指導を活用した合理的配慮の事例
通常の学級に在籍し、通級による指導を活用する小学6年生のA児の事例である。診断はないが、書字の困難さ、自閉傾向がある。理解がゆっくりで学力が定着しにくく、板書を写すだけでせいいっぱいとなる。気持ちの折り合いをつけにくく、興奮がなかなか収まらないこともある。独語のつぶやきが多く、思考を言語化してしまい、場に合わない発言をして、他の児童とのトラブルに発展することもある。学びの場としては、支援員のいる通常の学級、習熟度別少人数授業(算数)(10人未満)、通級による指導(個別)を週2時間と、通級による指導(グループ)を確保している。それぞれの学びの場の教員が役割分担して、生活面では他児とかかわるための適切なソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)や言葉の使い方の獲得に向けた指導を、学習面では見通しを立てて取り組み、教科の学びを深める指導を行ってきた。通常の学級や習熟度別少人数授業(算数)で、他児とかかわる場面も増え、生活面・学習面の双方で、A児が落ち着いてきたと感じられる。
書字の困難さ、自閉傾向、通級による指導、スクールカウンセラー、ソーシャルスキルトレーニング、独語(つぶやき)